はじめに
「50代」といえば、定年や老後という言葉が現実味を帯びてくる年齢だろう。
多くの人が、これまで会社や組織に尽くしてきた自分の人生を振り返り、これからの人生をどう歩むべきか考える時期でもあるのではないだろうか?
若い頃は、「会社のために」「家族のために」と、時間もエネルギーも仕事に捧げてきたかもしれない。人によっては、魂までも会社に売り渡してしまったような感覚すら覚えることもあったのではないか。
でも、考えてみてほしい。
これからの人生も、本当にそのままでいいのだろうか?
もっと自由に。
もっと心豊かに。
もっと人間らしく。
そんなふうに人生の後半を送りたいとは思わないだろうか?
人生100年時代といわれる現代、50代なんてまだまだ人生の半ばを折り返したばかりだ。無論、今50代のぼくらが100年も生きられるとは限らないが、それでも大抵の人にとって60歳で定年を迎えたとしても、そこからの人生はまだ何年もあるのだ。
そんな長い時間を、これまでの人生の付録として生きるのはもったいない。なにか新しいチャレンジをしたり、これまでの生き方を変えてみたいと思ったりはしないだろうか。
50代を迎え、そんな思いに駆られたら、今こそその感覚を無視しないでほしい。
もう50代だし、この歳から今さら……
そんなことは思わないでくれ。
50代のぼくらには、これまで培ってきた経験とスキルがある。そして、それをどう使うかは、ぼくら次第でもあるのだ。
ぼくはこのブログで、50代からでも「会社に縛られない生き方」を手に入れるための具体的な方法を提示するつもりだ。もちろんその方法のいくつかは、簡単に達成できるものではないだろう。
それでも、「もっと自由になりたい」「自分の時間を取り戻したい」という気持ちがあるなら、きっと叶えられる。
自己紹介
ここで、ぼくの自己紹介をさせてもらう。
ぼくの名前は、サケサカマスター。もちろん本名ではない。
すべてを費やした飲食店時代
若いころは「音楽で飯が食えるようになりたい」なんて儚い夢をもって、フラフラしていたのだが、27歳のときに一念発起して飲食業界で生きる覚悟を決めた。
そこから30年近く、飲食業界に従事した。その当時ぼくが経営していた店の名前が「酒と肴(さけとさかな)」であり、そこのマスターだったことから「サケサカのマスター=サケサカマスター」というニックネームが生まれたのだ。
自分の店は約10年ほど経営したが、結局は経営不振により閉店することになり、そこからの数年間は再び「人に雇われる立場」の飲食店員に戻ったのだが、2019年になって以前の知り合いから、とある申し出を受けた。
新しい店を開くので、そこの店長として来てほしい
その当時のぼくは、とあるチェーン系の飲食店でいち従業員として働いていたのだが、正直自分のなかでなにか「忘れ物」があるような気がして生活していたものだ。
だから、ぼくはその申し出を受けることにしたのだが、それが間違いの始まりだったのかもしれない。
知人である経営者の不備により、すったもんだで開店は遅れに遅れた。そして、まともな給料がようやくもらえるようになった数カ月後。忘れもしない2020年4月のことだ。
前年より流行をはじめた「COIVD-19」。そう、新型コロナウイルスが世界的に蔓延し、日本でも初の緊急事態宣言が発令されるなど大騒ぎとなった。
オープンしたばかりでまだまだ街においての知名度がない店は閑古鳥が鳴き(というより、その最中に出勤するのもどうかとは思うのだが)、2020年4月、経営者はあっさりと閉店を決めてしまったのだ。
今月で店閉めることにしたから
今月って、今日は4月の20日なんですけど……
突然の無職、そして決断
こうしてぼくは、経営者の通告から10日後には、53歳というなかなか取り返しの利かない年齢で無職になってしまうことが決定したのである。
それまでのぼくは、毎日を刹那的に暮らしており、独身ということも手伝って貯金などまったくしていなかった。それどころか、飲食店経営時代につくった借金をほそぼそと返している状況だった。
つまり、店の未払給与や失業手当などを考えあわせても、このまま手をこまねいていては人生が詰んでしまう。なんとかしてお金を稼がなければ、半年後には生活していくことができなくなってしまうのだ。
とはいえ、コロナ禍真っ只中の当時、50代のおっさんが飲食業界で転職を試みるのは、かなりムリゲーだった。
もちろん、希望収入を思いっきり下げればそれも可能だったろう。事実、当時訪れたハローワークでも、病院の給食センターなどの勤務で、月に18万円程度の収入が得られる仕事はあった。
それではさすがに少なすぎる。生活費と多少の遊ぶお金、そして経営者時代につくった借金を返していくことを考えると、月に約30万円ほどの給与はほしいところだ。でも、コロナ禍の飲食業転職でそれは非現実的だったし、それは他の業種でもあまり変わらなかった。
コロナ禍という特別な時期であることを考えずとも、50代の転職事情なんて正直いってそんなもんだろう。
そこでぼくが選んだのが、「在宅でWebライターをはじめる」という選択肢だったのだ。
そうだ、Webライターになろう!
Webライターという仕事がどういう仕事かという話は別の記事にゆずるが、SNSなどでもよくみかける「あれ」である。
53歳からWebライターに挑戦し、デビューから6ヶ月間で月収30万円稼げるようになろう!
これが、ぼくが立てた目標だった。とはいえこれは、今から思えばかなり無謀な目標だといわざるをえない。それでも、ぼくはなんとかその目標をクリアできた。
ぼくの在宅ワーク生活は、幸いにも好調なすべり出しを見せることに成功したのだ。
苦戦するネットビジネスとダブルワーク生活
月収30万円。この目標を半年でクリアしたぼくは、おかげさまでそこから順調にWebライター生活を送りはじめた。そして月の報酬額が50万円を超えたとき、新しいステップに進むことを決めたのだ。
それは、Webライター以外にもネットビジネスに挑戦し、複数の収入源を確保しておくことだった。
- ブログ運営
- ライターコミュニティ主催(Writers Bar)
- YouTube開設(【50代のWebライター】サケサカマスター)
- 短期開催ライタースクール
今でも続いているものもあるものの、そのほとんどは、いっときの収入は上げてくれたが、長い目で大きな収入源になってきたとはいえない。
一見はなやかに思えるネットビジネスの世界だけど、その実態はそんなに甘いものではないのだ。一攫千金を叶えられる人なんて、所詮一握りにすぎないだろう。
とはいえ、あきらめるつもりはないけどね
最近では、ネットビジネスの世界に身をおきすぎるのも、ちょっと疲れたなという気がしているのも事実。だもんで、今はWebライター以外のネットビジネスとは少し距離をおいている。
そのWebライターにしても、フリーランスという性質上、毎月の収入が安定しないのも常なので、最近ではレギュラー案件以外に特別な営業活動はせず、その手間をかけるのをやめた。その代わりに、派遣業をはじめることにしたのだ。
そんなわけで、最近では週末の時間を使っておこなう本業のWebライターの他に、倉庫で軽作業をおこなう派遣業をかけあわせた、ダブルワークがぼくの生活基盤となっている。
ちなみに、最近のぼくの1週間のスケジュールはこんな感じだ。
日曜日 | Webライター業(主に自宅での執筆活動) |
月曜日 | Webライター業(打ち合わせや取材などで出かけることも多い) |
火曜日~金曜日 | 9時~18時で派遣業、夜はたまにライター雑務(WordPress投稿など) |
土曜日 | 休息、もしくは自分自身の発信活動(このブログ執筆とかね) |
このスケジュールで、Webライター業約20万円+α、派遣業約15~16万程度で、30~40万円という月の報酬を得ている。
この数字、決して少なくはないよね?
だけど、ぼくの毎日の生活はそこまで大変じゃない。多くの人が体験しているような、本業の他に空いた時間をWebライター業にあてている人から考えれば、時間効率もかなりよいものなのではないだろうか。
それもこれも、ぼくは副業としてWebライターをはじめたわけではなく、最初にWebライターとしてしっかり稼げる技術を身につけてから、「副業(あるいは複業)」として派遣業をはじめたからだ。それも、週に4日だけ。
それに、仕事帰りには一人で、あるいは派遣先の仲間と一杯やって帰る時間もとれるなど、結構悠々自適な生活をしていると自負している。
この生活スタイルは、在宅ワーカーとしてネットだけと付き合う日々と、リアルで人と会うことを同時に両立できるスタイルでもあり、ぼくの性格にあっているというのもあるだろう。
副業でWebライターをはじめ、その後独立することを夢みながら、なかなかWebライターとして稼げずに悩んでいる人なら、うらやましいと感じる場合もあるのではないだろうか。
だけど、「ネットで稼ぐ」「リアルの仕事をやめたい」といったある種のこだわりを捨て去ることができれば、こんな働き方もありなのではないか。ぼくはそう思っている。
とはいっても、ぼくもこの記事執筆時点ではすでに57歳。いつまでも軽作業などの仕事が続けられるかはわからない。
そう考えると、今は少し休んでいるとはいえ、ぼくももう一度ネットで稼ぐことを少しずつ考えていきたいと思っている。
では、なにからはじめればいいのだろう?
そう考えて、まずはこのブログをはじめることにした。
いくつになっても人生は挑戦できる!
さて、そんなわけでぼくは、57歳からもう一度新しい挑戦を試みることにした。
では、今この記事を読んでいるあなたはどうする?
ぼくの人生のテーマでもある言葉に「いくつになっても人生は挑戦できる!」というものがある。
そう。50代だからといって、人生はなにもあきらめる必要はないのだ。
夢をみるだけでなく、自分でなにかを選び、自分の足で歩き出す覚悟さえあれば、それは実現できるはずなのである。
50代からでも人生を変えることはできる。いや、50代だからこそ、新しい未来を手に入れるチャンスがあるのだ。
ぼくは、このブログのなかで、ぼくがこれまでにした成功と失敗から学んだものを惜しみなく書き連ねていこうと思う。
それはきっと、50代からの人生を変えたいと思っているあなたにとって、役に立つ内容になると信じている。
「いくつになっても人生に挑戦したい」
そう思っているあなた!
よかったら、この先のページを読んでみてくださいね。
2024年10月8日
サケサカマスター