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サケサカマスター
50s.YOKOHAMA代表
ミュージシャンをめざしてフラフラした20代。
飲食業にすべてを捧げた30,40代。
そして50代でライターデビュー。今も現役ライターとして活動するかたわら、後進育成のためにYouTube、コミュニティ、ライディングスクールなどを運営中。
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【ライターズバー】サケサカマスター
いくつになっても人生は挑戦できる!
【50代のWebライター】サケサカマスター
YouTubeチャンネル

「もういい歳だし」

「今さら新しいことを始めても……」

50代を迎え、ふとそんな考えが頭をよぎることはありませんか?

あるいは、周りからそう言われて、新しい挑戦をためらってしまうこともあるかもしれません。

こんにちは!

53歳でWebライターの世界に飛び込んだ、現役Webライターのサケサカです。

サケサカの自己紹介はこちら

Webライターという仕事について、「50代から始めるのは遅いですか?」というご質問をいただくことがあります。そのたびに、ぼくは自信を持ってこう答えます。

 「けっして、そんなことはありません!」と。

なぜなら、ぼく自身が50代未経験からWebライターを始め、今もこうして活動を続けているからです。 

副業で収入を増やしたい、老後を見据えて場所を選ばずに稼げるスキルを身につけたい……そう考える50代の方は多いはず。

でも、実際に行動に移せる人はほんの一握りです。

人生100年時代と言われる今、50代は折り返し地点かもしれませんが、何かを諦めるにはまだ早すぎます。特にWebライターは、これまでの人生経験こそが武器になる、50代にとって非常に魅力的な仕事です。

この記事では、AIの台頭など変化の激しいWebライター業界の現状を踏まえつつ、50代からWebライターを目指すことのリアル、具体的な始め方、そしてAI時代を生き抜くための戦略について、ぼくの経験を交えながら詳しくお伝えします。

この記事を読むことで、あなたは以下のことを知ることができます。

  • なぜ今、50代からWebライターを目指す価値があるのか
  • 50代未経験者が直面する現実と、それを乗り越えるヒント
  • AI時代におけるWebライターの役割と、50代ならではの戦い方
  • 具体的な学習方法と仕事の始め方
  • 50代Webライターが陥りやすい罠と対策

「もう遅い」なんて思わずに、ぜひ最後まで読んでみてください。きっと、新しい一歩を踏み出す勇気が湧いてくるはずです。

目次

なぜ50代からWebライターを目指す人が増えているのか?

なぜ50代からWebライターを目指す人が増えているのか?

近年、50代でWebライターという働き方に注目する人が増えています。その背景には、いくつかの社会的な変化やニーズがあります。

働き方の多様化と副業・複業への関心

終身雇用が当たり前ではなくなり、定年後の働き方や収入源について考える人が増えました。

Webライターは、場所や時間に縛られにくく、副業・複業としても始めやすいのが魅力です。

老後資金への不安

年金問題や物価上昇など、将来への経済的な不安から、少しでも長く働きたい、収入源を確保したいと考える50代が増えています。

予期せぬ事態への備え

ぼく自身がそうであったように、コロナショックのような予期せぬ出来事で、これまでの働き方を続けられなくなる可能性は誰にでもあります。

手に職をつけるという意味でも、Webライターのスキルは有効です。

経験を活かせる可能性

50代まで積み重ねてきた知識や経験は、Webライティングにおいて大きな武器となり得ます。

特定の専門分野に関する記事作成などで、その価値を発揮できます。

【現実】50代未経験からWebライターは簡単?AI時代のリアル

【現実】50代未経験からWebライターは簡単?AI時代のリアル

「50代からでも大丈夫!」とは言っても、決して楽な道ではありません。

特にAI(人工知能)の進化は、Webライター業界に大きな変化をもたらしています。正直な現実もお伝えしておきましょう。

Webライターへの道:50代が向き合う現実と課題

50代でこれからWebライターを目指そうと思った場合、当然ながらそこにはうまくいかない現実が立ちはだかるでしょう。

ここでは、そんな50代ライターが向き合うべき現実と課題を紹介します。

学習意欲とPCスキル

Webライティングの基礎知識、SEO、タイピング、各種ツールの利用など、覚えることは少なくありません。PC操作に苦手意識があると、最初のハードルはやや高いかもしれません。

AIの台頭と求められるスキルの変化

ChatGPTのような高性能なAIが登場し、簡単な文章作成ならAIでも可能になりました。これにより、「ただ書けるだけ」のライターの需要は減少しつつあります。

これからは、AIを使いこなすスキル(的確な指示出し、生成された文章のファクトチェックや編集)や、AIには真似できない専門性、独自性、企画構成力、取材力などがより重要になります。

単価競争

未経験から始める場合、最初は低単価の仕事からスタートすることが多いものです。実際、あまりに低い単価の仕事しか取れず、「時給50円しか稼げない!」と嘆き、やめていく初心者ライターさんは山のようにいるものです。

しかし、ライターデビューして最初のうちはそれも当然でしょう。はじめてのことに大金を払ってくれる奇特な依頼主なんて、そういるものではありません。

初心者のうちは、まずはたくさんの仕事をこなし、実績を積み上げて単価交渉していく粘り強さが必要となります。

体力と時間

慣れないうちは、リサーチや執筆に時間がかかります。本業や家事との両立には、体力と時間管理能力が求められるでしょう。

しかし、これらの現実を知った上で、「それでも挑戦したい」と思えるかどうかが重要なのです。そして、これらの課題は、正しい努力と工夫次第で「必ず」乗り越えられます

特にAIに関しては、脅威と捉えるだけでなく、強力なアシスタントとして活用する視点が、これからのWebライターには不可欠なのです。

【逆転の発想】AIには真似できない!50代だからこその強みとWebライターとしての活かし方

不安要素ばかりではありません。50代には、若い世代にはない、Webライターとして大きな武器になる強みがあります。

豊富な人生経験・社会経験

50代ならではの豊富な人生経験や社会経験は、Webライターとしてのかけがえのない強みとなります。これまでの前職での経験や、長年続けてきた趣味は、そのまま専門分野として記事に活かすことができるでしょう。

例えば、元営業職の方が書くセールスライティング、元経理担当者が解説するお金の話、子育てを経験したからこそ語れる育児のリアルなど、実体験に基づいた言葉は机上の空論ではない説得力を持ち、読者の心に深く響きます。

さらに、人生の様々な局面を乗り越えてきたからこそ、読者が抱える悩みや課題に深く共感し、その心にそっと寄り添うような温かい文章を書くこともできるはずです。

これらは、若い世代やAIには真似のできない、50代ライターならではの価値と言えるでしょう。

培ってきた人脈

50年以上の人生で築いてきた人脈は、思わぬところで仕事に繋がる可能性があります。

「Webライターを始めた」と周囲に伝えてみるだけでも、興味を持ってくれる人がいるかもしれません。ぼく自身、人脈から仕事に繋がった経験があります。

コミュニケーション能力・ビジネスマナー

社会人経験で培われたクライアントとの円滑なコミュニケーション能力や、納期を守る、報連相を徹底するといった基本的なビジネスマナーは、フリーランスとして活動する上で非常に重要であり、信頼に繋がります。

課題解決能力

クライアントが記事を通して何を達成したいのか(目的)、どんな読者に何を伝えたいのか(ターゲット・メッセージ)を正確に理解し、それを実現するための構成や表現を考える力は、経験によって磨かれます。

これらの強みを自覚し、意識的に活かすことで、AIや若いライターとの差別化を図ることが可能です。「50代であること」を、ネガティブに捉えるのではなく、強力な武器として捉え直しましょう。

【AI時代の歩き方】50代Webライターがこれから身につけるべきスキル

【AI時代の歩き方】50代Webライターがこれから身につけるべきスキル

変化の激しい時代を生き抜くために、50代Webライターが特に意識して身につけるべきスキルは以下の通りです。

Webライティングの基礎(不変の土台)

SEOライティング:検索エンジンで上位表示されるための基本的な知識と実践力。

構成力:読者が理解しやすく、離脱しない記事の流れを作る力。

リサーチ力:正確で信頼性の高い情報を見つけ出し、まとめる力。

文章力:誤字脱字がなく、分かりやすく、魅力的な文章を書く力。

AI活用スキル(必須の武器)

AIツールの理解と操作:ChatGPTなどのAIを、リサーチ補助、アイデア出し、構成案作成、文章校正などに効果的に活用するスキル。

プロンプトエンジニアリング(指示出し能力):AIから望む情報を引き出すための、的確な指示(プロンプト)を与える能力。

ファクトチェック・編集能力:AIが生成した情報の真偽を確認し、必要に応じて修正・加筆する能力。AIはまだ間違いを犯すことがあります。

専門性(差別化の核)

自分の経験や知識を活かせる分野を見つけ、その分野に特化することで、付加価値の高いライターを目指します。「〇〇のことなら、この人に頼みたい」と思われる存在になることが重要です。

+αのスキル(価値を高める要素)

WordPress入稿:直接CMSに入稿できるスキルは重宝されます。

簡単な画像編集:アイキャッチ画像や図解などを作成できると、記事の質を高められます。

取材力・インタビュー力:一次情報を取得できるライターの価値は高まっています。

SNS運用スキル:自身の発信力を高めたり、クライアントのメディア運用をサポートしたりできます。

学び続ける姿勢と好奇心・行動力(持続可能性の鍵)

ぼくが常々、Webライターに最も必要な素養としてお伝えしているのが「好奇心」と「行動力」です。なぜなら、あらゆることは、まず様々な物事に興味を持ち(好奇心)、「なぜだろう?」「面白そう」と感じ、そして「とりあえずやってみよう」と実際に動き出すこと(行動力)からしか始まらないからです。

これはWebライターの必須スキルであるリサーチも同様で、「なぜだろう?」と思わなければ調べようとは思いません。次々と登場する生成AIのような新しい技術に対しても、「何がどうできるか分からないけど、まずは使ってみよう」という行動力がなければ、その可能性に触れることすらできないでしょう。

Web業界やAI技術の進化は非常に速いからこそ、この尽きない好奇心と、躊躇しない行動力を持ち続け、常に最新情報をキャッチアップし、新しいスキルを貪欲に学び続ける意欲が、これからの時代を生き抜くWebライターにとって不可欠なのです。

そして、この「学び続ける」という行動を止めないことこそが、Webライターとして長く活躍し続けるための秘訣と言えるでしょう。

50代からWebライターを始める具体的な6ステップ

50代からWebライターを始める具体的な6ステップ

「よし、やってみよう!」と決意したものの、何から手をつければ良いか分からない、という方も多いでしょう。

ここでは、50代からWebライターとして歩み始めるための具体的な6つのステップを、少し詳しくご紹介します。焦らず、一つひとつ着実に進めていきましょう。

ステップ1:自己分析(己を知り、武器を見つける)

Webライターとして活動を始める前に、まず最初に取り組むべきは徹底的な自己分析です。

「自分には特別なスキルも経験もない」なんて思わないでください。50年以上の人生経験そのものが、あなただけの強力な「武器」になり得るのです。

自己分析ができなければ始まらない

あなたの経験や知識は、他のライターとの差別化を図る上で非常に重要です。

クライアントは、特定の分野に詳しいライターや、読者の気持ちが分かるライターを求めています。自分の強みを理解することで、獲得できる案件の幅が広がり、単価アップにも繋がることもあるでしょう。

まずは、自分自身のことを知らなければ、Webライターとして活躍する以前の問題なのです。

自己分析の具体的な方法

職務経歴の棚卸し:これまで経験した仕事内容、役職、実績などを細かく書き出します。どんな業務で、どんなスキルが身につき、どんな成果を出しましたか?

趣味・特技・好きなこと:長年続けている趣味、人より詳しい分野、時間を忘れて没頭できることは何でしょうか?些細なことでも構いません。

人生経験:子育て、介護、闘病、転職、移住、地域活動など、人生における様々な経験も貴重な財産です。

他者からの評価:家族や友人から「〇〇に詳しいね」「〇〇の説明が分かりやすい」などと言われた経験はありませんか?

深掘りのポイント:書き出した要素を眺め、「なぜそれが好きなのか?」「どんな点に苦労し、どう乗り越えたのか?」「その経験から何を学んだのか?」と深掘りしてみましょう。複数の要素を組み合わせることで、あなた独自の専門分野が見えてくることもあります。(例:「元営業職」×「キャンプ好き」=アウトドア用品のセールスライティング)

この自己分析を通じて見つけた「武器」が、今後のライター活動の方向性を決め、あなたの個性を輝かせる土台となります。

ステップ2:学習(基礎知識とスキルを習得する)

自己分析で自分の方向性が見えてきたら、次はWebライターとして必要な基礎知識とスキルを学びます。幸い、今は様々な学習方法があります。

Webライターが学ぶべきこと

Webライティングの基礎:分かりやすい文章の書き方、構成力、読者の検索意図の捉え方など。

SEO(検索エンジン最適化):Googleなどの検索結果で上位表示させるための基本的な考え方とテクニック。

リサーチ力:正確で信頼性の高い情報を効率的に収集・整理するスキル。

著作権・関連法規:引用ルールや、薬機法・景品表示法など、扱うジャンルによっては必須となる法律知識。

その他(可能であれば):コピーライティング、セールスライティング、WordPressの基本操作など。

学習方法の選択肢

書籍:体系的に知識を学ぶのに適しています。まずは評価の高い入門書を2~3冊読んでみましょう。

ブログ・Webサイト:最新情報や実践的なノウハウが豊富です。信頼できる情報源を見つけることが大切。

オンライン講座:動画などで視覚的に学べ、課題添削や質問ができる場合も。有料のものが多いですが、効率的にスキルアップできます。(ぼく自身も有料講座で基礎を固めました)

ライターコミュニティ:オンラインサロンなどに参加し、他のライターと交流することで、情報交換やモチベーション維持に繋がります。

注意点

情報収集に時間をかけすぎ、インプットばかりになってしまう「ノウハウコレクター」状態には注意が必要です。ある程度基礎を学んだら、次の「実践」ステップに進む勇気を持ちましょう。完璧を目指さなくて大丈夫。

先ほども書いたように、まず必要なのは「実行力」なのです!

自分に合った方法で、焦らず着実に知識とスキルを吸収していきましょう。

ステップ3:環境整備(仕事の土台を整える)

Webライターとして活動するには、最低限の仕事環境を整える必要があります。快適な環境は、作業効率やモチベーションにも影響します。

ここでは、最低限必要なものについてのみ解説します。

パソコン

高価な最新機種である必要はありませんが、以下の点は考慮しましょう。

性能:複数のWebページやツールを同時に開いてもスムーズに動く程度のメモリ(最低8GB、できれば16GB以上)があると快適です。

画面サイズ:小さすぎると作業しにくい場合があります。必要に応じて外付けモニターの導入も検討しましょう。

キーボード:長時間タイピングするため、自分に合った打鍵感のものを選びましょう。

携帯性:カフェなどで作業する可能性があるなら、軽さやバッテリー持続時間も重要です。

インターネット環境

安定した通信速度は必須です。自宅ならば、可能であれば光回線が望ましいでしょう。カフェなどで作業する際は、自身のスマホを制限無料プランにして、テザリング接続するのもおすすめです。

なお、Webライターが扱う情報は、ビジネスの機密情報に当たる場合もあります。そのため、公共のお店などで提供されるフリーWi-Fiなどは、セキュリティの点からも避けるようにしましょう。

ソフトウェア・ツール

文章作成:Microsoft WordやGoogleドキュメント

コミュニケーション:Chatwork、Slack、Zoomなど(クライアントから指定されることが多い)

その他:必要に応じて、文法・校正チェックツール(有料・無料あり)、画像編集ソフト(Canvaなど無料から始められるものも)など。

集中できる作業スペース

自宅で作業する場合、仕事に集中できるスペースを確保しましょう。家族がいる場合は、仕事の時間について理解を得ておくことも大切です。

デスクや椅子に投資する、ノイズキャンセリングイヤホンを使うなど、集中力を高める工夫をしてみるのもよいですよ。

初期投資は必要ですが、長く続けるためには、ストレスなく作業できる環境を整えることが重要です。

ステップ4:実践(経験を積み、実績を作る)

知識や環境が整ったら、いよいよ実践です。最初は誰でも未経験。失敗を恐れずに、まずは「書く」経験を積み重ねていきましょう。

クラウドソーシングサイトの活用

「クラウドソーシング」とは、クライアント(依頼主)が募集するお仕事(案件)がたくさん並べられたサイト(Webページ)です。

こうした案件に対して、Webライターのようなフリーランス(副業含む)が、提案文を出す(応募する)ことで、うまくいくと仕事がマッチングされます。いわば、フリーランス版の求人サイトのようなものですね。

日本のクラウドソーシングでは「ランサーズ」と「クラウドワークス」という2つが有名で、どちらも無料で登録ができる、未経験者向けの案件が見つけやすい場所です。

最初の目標

まずは評価と実績を一つでも作ること。単価が低い案件でも、丁寧な仕事を心がけ、クライアントから良い評価をもらうことを目指しましょう。「実績公開可」の案件を選べると、後の営業活動に繋がります。

プロフィール

自身の経歴や得意分野(自己分析で明確にしたもの)、可能な作業範囲などを詳しく記載し、信頼性を高めましょう。

低単価案件との向き合い方

最初はどうしても単価の低い案件が多くなりがちです。これを「スキルアップのための学習期間」と割り切り、様々なジャンルの記事を書いて経験値を高めましょう。

ただし、あまりにも条件が悪すぎる案件や、不誠実なクライアントには注意が必要です。経験を積んだら、徐々に単価交渉やより条件の良い案件への応募に挑戦していくことをおすすめします。

ブログ開設

自身のブログを持つことは、非常に有効な戦略です。それは、次のような理由によります。

ポートフォリオ(実績集):自分の文章力や専門性をアピールする最高の場となります。クライアントに提示できる実績がない初期段階では特に重要です。

ライティング練習:誰からの指示もなく、自由に書けるため、文章力向上のトレーニングになります。

SEOの実践:学んだSEOの知識を実際に自分のブログで試し、効果を検証できます。

専門性のアピール:得意分野に関する記事を書き溜めることで、「この分野に詳しいライター」として認識され、指名の仕事に繋がる可能性も。できればWordPressで開設することをおすすめします。

実践なくして成長はありません。たくさん書いて、フィードバックをもらい、改善していくサイクルを回していくことが大切です。

ステップ5:営業(自ら仕事を取りに行く)

クラウドソーシングで待っているだけではなく、自ら積極的に仕事を取りに行く姿勢も重要になります。

クラウドソーシングでの提案力

募集されている案件に対し、魅力的な提案文を作成しましょう。

定型文の使い回しではなく、募集要項をしっかり読み込み、「なぜ自分がその案件に適しているのか」「クライアントの課題をどう解決できるのか」を、自己分析で見つけた強みと絡めて具体的にアピールします。

熱意と丁寧さが伝わる文章を心がけてください。

ポートフォリオの準備

これまでに執筆した記事(クライアントの許可を得て公開可能なもの)や、自身のブログ記事などをまとめ、いつでも提示できるように準備しておきます。

質の高いポートフォリオは、あなたのスキルを証明する強力な武器です。

人脈の活用

50代ならではの人脈も積極的に活用しましょう。

友人、知人、前職の同僚や取引先などに「Webライターとして活動を始めた」ことを伝えてみてください。「ちょうど記事を書ける人を探していた」といった、思わぬ縁が見つかるかもしれません。

直接営業

興味のある企業や、よく読んでいるWebメディアなどに、直接コンタクトを取る方法です。

企業のWebサイトの「お問い合わせフォーム」などから、「こういう記事が書けます」「御社のメディアでこんな企画はいかがでしょうか」といった具体的な提案を送ってみましょう。ハードルは高いですが、成功すれば継続的な関係に繋がる可能性もあります。

受け身ではなく、能動的に動くことで、より良い条件の仕事や、やりがいのある仕事に出会うチャンスが広がります。

ステップ6:目標設定(モチベーションを維持し、成長する)

Webライターとして活動を継続し、成長していくためには、具体的な目標設定が欠かせません。目標は、日々の活動のモチベーションとなり、進むべき方向を示してくれます。

なぜ目標設定が重要か?

目標がないと、日々の作業に追われるだけになったり、「これでいいのか」と不安になったりしがちです。明確な目標を持つことで、達成感を得られ、モチベーションを維持しやすくなります

また、目標達成のために何をすべきかが明確になり、効率的にスキルアップを図れます。

目標設定のコツ(SMARTの法則)

SMARTの法則

効果的な目標は、以下の5つの要素(SMART)を満たしていると言われます。漠然とした願望ではなく、SMARTを意識して具体的で行動に繋がりやすい目標を設定しましょう。

S – 具体的(Specific): 目標が曖昧ではなく、誰が読んでも同じ内容を理解できるように具体的ですか? 達成すべき行動が明確になっていますか?(例:「スキルアップする」ではなく「SEOキーワード選定のスキルを習得し、ブログ記事で実践する」)

M – 測定可能(Measurable): 目標の達成度合いを、数字などで客観的に測ることができますか? 進捗状況を確認できますか?(例:「たくさん提案する」ではなく「1週間に最低5件提案する」「ポートフォリオ用の記事を3本作成する」)

A – 達成可能(Achievable): 今の自分のスキル、リソース、状況などを考慮して、現実的に達成できる範囲の目標ですか? 少し挑戦的でありつつも、努力すれば手が届くレベルですか?(例:Webライターを始めたばかりで「1ヶ月後に月収50万円」は非現実的かもしれません。「まずは月収3万円を目指す」など)

R – 関連性(Relevant): その目標は、あなたがWebライターとして目指す最終的なゴール(例:特定の分野で専門家になる、フリーランスとして安定した収入を得るなど)と関連していますか? 達成することで、より大きな目標に近づきますか?(例:もし最終目標が「旅行系の記事で活躍したい」なら、「金融系の高単価案件獲得」よりも「旅行メディアへの掲載実績を作る」の方が関連性が高い)

T – 期限(Time-bound): いつまでに目標を達成するのか、明確な期限が設定されていますか? 期限があることで、計画的に行動しやすくなります。(例:「いつかやろう」ではなく「〇月〇日までにポートフォリオを完成させる」「次の3ヶ月間で達成する」)

悪い例:「いつかWebライターとして稼げるようになりたい」(上記のSMART要素がほとんど含まれていません)

良い例「(T)3ヶ月後までに、(R)得意な料理分野で(S)レシピ記事を(M)5本執筆し、(S)ブログに公開してポートフォリオを充実させ、(M, A)文字単価1.0円以上の案件を(S)クラウドソーシングで1件獲得する」(達成可能かは個人の状況によりますが、具体的で測定可能、期限も設定されていますね)

また、目標は期間によって次のようにわけて設定するとよいでしょう。

短期目標(日・週単位):「今日はブログ記事を1本書き上げる」「今週は5件提案する」など、日々の行動目標。

中期目標(1~6ヶ月):「3ヶ月後に月収5万円を達成する」「半年後までに〇〇分野の専門ライターとして認知される」など、具体的な成果目標。

長期目標(1年~):「1年後にはWebライターとして独立する」「将来は〇〇に関する書籍を出版する」など、なりたい姿や夢。

目標の可視化と軌道修正

SMART原則に沿って目標を設定したら、それを確実に実行に移し、達成するためにぼくが強くおすすめしているのが「目標の可視化」です。

具体的には、目標を紙に書き出し、毎日必ず目にするところに貼り出すのです。例えば、作業をするデスクの正面や、家を出入りする際に必ず通る玄関の脇などが効果的でしょう。

毎日意識せずとも目標が視界に入ることで、「やらなきゃ」という意識が自然と高まり、潜在意識にも刷り込まれ、日々の行動が目標達成に向かいやすくなります。

ただ、「家族に目標を見られるのは、なんだか気恥ずかしいな……」と感じる方もいるかもしれませんね。その場合は、書いた目標をスマートフォンのカメラで撮影し、待ち受け画面(ホーム画面やロック画面)に設定しておくのも、常に目標を意識できる良い方法です。

このように設定し「可視化」した目標は、定期的に(最低でも月に1回は)振り返ることが非常に重要です。

  • 計画通りに進捗しているか
  • 達成できたことは何か
  • できなかったことや課題は何か
  • その原因はどこにあるのか

これらを冷静に分析しましょう。その結果を踏まえ、必要であれば目標自体や達成までの行動計画を柔軟に軌道修正していくことが大切です。

もちろん、振り返りの際には反省だけでなく、達成できたこと、どんな小さな進歩でも「よくやった!」としっかり自分自身を褒めてあげることも忘れないでください。その自己肯定が、次なる挑戦へのモチベーションとエネルギーになるのです。

このように、『目標設定 → 可視化 → 行動 → 振り返り → 軌道修正』というサイクルを意識的に回し続けること。これこそが、50代からでも着実にステップアップし、Webライターとして成長していくための確かな道筋となるでしょう。

【実体験】サケサカが50代でWebライターとして歩んできた道

ここで改めて、ぼくの経験をお話しさせてください。

ぼくが53歳でWebライターになったのは、2020年5月。勤めていた飲食店がコロナ禍で閉店し、突然無職になったのがきっかけでした。

元々文章を書くのは好きでしたが、Webライティングの知識はゼロ。有料講座で学び、手探りでクラウドソーシングに応募する日々。けれども最初の1~2ヶ月は、正直まったく稼げませんでした。

それでも諦めずに、地道に提案と執筆を繰り返すうちに、少しずつ継続案件をいただけるようになり、半年後には当初の目標だった月収30万円を達成することができたんです。

これは、フリーランスとして「後がない」状況だったこと、時間に余裕があったことも大きいですが、50代からでも努力次第で十分に稼げるようになるという証明にはなったと思っています。

その後も活動を続け、ありがたいことにWeb制作会社様など、継続的なお付き合いができるクライアント様にも恵まれました。これも、50代までに培ってきた人脈がきっかけの一つです。

しかし、ここ数年のAIの急速な進化は、ぼくにとっても大きな転機でした。一時は「ライターの仕事はなくなるのでは?」と不安になったこともあります。ですが、実際にAIを使ってみると、リサーチや構成案作成の時間を大幅に短縮できるなど、強力な味方になることが分かりました。

今は、AIを使いこなしつつ、AIには書けない「経験に基づいた考察」「クライアントの意図を深く汲み取った企画提案」などで付加価値を提供することを意識しています。

結果的に、AI登場前よりも効率的に、そして質の高い仕事ができるようになったと感じています。その分、不安定なフリーランスとしての生活の他に、ダブルワークとして安定収入を得られる仕事をする時間も取れるようになりました。

もちろん、常に学びは必要です。新しいツールを試したり、SEOの最新動向を追ったりと、インプットは欠かせません。しかし、それもまた、この仕事の面白さだと感じています。

注意点:50代が陥りやすい罠と対策

注意点:50代が陥りやすい罠と対策

50代からWebライターを目指す上で、いくつか注意しておきたい点、いわば「罠」があります。事前に知っておくことで、対策を立てることができるでしょう。

罠1:過去の経験への固執・プライド

「昔はこうだった」「自分はこのやり方で成功してきた」という経験が、新しい知識や若い世代からのアドバイスを受け入れる妨げになることがあります。

常に「学ぶ姿勢」を忘れず、謙虚に新しい情報や価値観を受け入れる柔軟性を持ちましょう。経験は武器ですが、時にはアップデートが必要です。

罠2:体力的な不安

長時間PCに向かう作業は、目や肩、腰に負担がかかります。若い頃と同じペースで無理をすると、体調を崩しかねません。

意識的に休憩を取り、ストレッチなどで体をケアしましょう。無理のないスケジュール管理、健康維持への投資(質の良い椅子など)も大切です。

罠3:PCスキルへの苦手意識

「パソコンはあまり得意じゃなくて……」という方もいるでしょう。しかし、WebライターにとってPCは必須ツールです。

最初から完璧を目指さず、まずは基本的な操作(タイピング、検索、ファイル管理)から慣れていきましょう。今は便利なツールや分かりやすい解説サイトも豊富にあります。少しずつ触れる時間を増やすことが大切です。AIツールも、まずは使ってみることから始めましょう。

罠4:孤独感

まわりにWebライターをやっている人など一人もおらず、悩みをわかってくれる人が誰もいない……。

Webライターは、在宅で一人で作業することが多いため、孤独を感じやすい側面もあります。

ライター向けのオンラインコミュニティに参加したり、SNSで同業者と繋がったりするのも良いでしょう。情報交換や悩みを共有できる仲間がいると心強いです。

ぼくも、このブログをはじめYouTubeチャンネルでは、時折生配信なども行っていますので、よかったら遊びに来てくださいね。

まとめ:今こそ、一歩踏み出す時!50代からの挑戦に「遅い」はない

50代という年齢は、決して新しい挑戦を諦める理由にはなりません。むしろ、Webライターという仕事においては、これまでの人生経験こそが、他の誰にも真似できない価値となり得ます。

AIの進化は、Webライターにとって脅威であると同時に、働き方を大きく変えるチャンスでもあります。AIを使いこなし、自身の経験や専門性を掛け合わせることで、50代だからこそできる、付加価値の高い仕事も実現可能でしょう。

もちろん、簡単な道ではありません。学習意欲、変化への対応力、そして何より「やってみよう」という行動力が求められます。

「今さら始めても……」

もし、あなたがそう思っているなら、その考えを今日で終わりにしませんか?

「今すぐ始めれば、けっして遅くない」

時間は有限です。悩んでいる間にも、時間はどんどん過ぎていきます。少しでも「やってみたい」という気持ちがあるなら、まずは小さな一歩からで構いません。この記事が、あなたの新しい挑戦への後押しとなれば幸いです。

さあ、あなたもWebライターとしての新しい扉を開けてみませんか?

いくつになっても人生は挑戦できる!

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