
マスター、Webライターの勉強したくていろいろ本を読んでるんだけど、なかなか覚えられなくて実践に移れないんだけど



え?今どき本を読んだだけで勉強になると思ってたんですか!?



え!?……
はっきり言ってWebライターとして活躍するために、「本を読む」というのはおすすめの勉強法ではありますが、それだけでは本当の意味で自身の力にはなりません。
特に若い頃ならいざしらず、中高年ともなればただ本を読んだだけでは内容が頭に入ってこないのは当たり前です。
では、一体どうやって勉強すればいいのか?
今回はそんな悩みについて、53歳でWebライターデビューして半年で月収30万を達成した私が、勉強の仕方についての考え方を解説してみたいと思います。


※本サイトではアフィリエイト広告を利用しています。
\ 登録特典付き!/
本を読んで勉強した気になってない?


どの世界でもプロはそれなりの勉強を行っているものです。
そして、文章で勝負するWebライターである以上、本を読んで勉強するというのは必須といっても間違いはありません。
それは直接的にWebライティングのスキルを解説している本だけでなく、自己実現に関する本だったり文章の流れを自然と学べる小説であったりしても、ありとあらゆる文章が書かれたものであればOKです。
もちろん、Webライターとしては本に限らずカタログやチラシ、そしてWebサイトでもそれを読むことは当然勉強になります。
ところで、突然ですがあなたは月にどれくらい本を読んでいますか?


画像クリックで拡大
文化庁の発表によると、日本人の大多数はほとんど本を読んでいないという調査結果があります。
全国の16歳以上の男女3,000人を対象に行われたこの調査では、1ヶ月に1冊も本を読まない人が半数近く。1ヶ月に1~2冊程度という人まで含めれば、その数は8割を超えます。
ちなみに同調査によると、本を読んでいる人にたずねた本のジャンルは、
- 「小説や詩などの文芸書」:59.9%
- 「趣味やスポーツに関する本」が:43.6%
といった感じで、ノウハウ本などのビジネス書関連の数値は非常に低いものです。



つまり、月に数冊のビジネス書を読んでいるオレはすでに勝ち組?



まぁ、それもある意味では間違いではありませんね……
そもそも総務省統計局が2016年に実施した「平成28年社会生活基本調査」において、「有業者(正社員、パートなどを問わず仕事をしている者)」の「学習・自己啓発・訓練」にあてる(=勉強している)1日の平均時間は約6分と言われています。
そういった調査結果を踏まえて考えれば、あなたが月に3冊以上の本を読み、1日7分以上をそれに費やしているとすれば、その時点で社会の勝ち組になれる要素はあると言えるかもしれません。
しかし、「本を読む」ことと「Webライターとして成功する(稼げる)」ということはイコールではつながらないのは、すでに実感していることでしょう。
Webライターの勉強をする上で、本を読むというのは当然やったほうがいい勉強法なのは間違いありませんが、問題は本を読むという行為を行ったことで満足してはいないだろうか?という所にあります。
中高年は本を読むだけでは記憶が残らない



これでも若い頃は結構勉強できたんだよ?
教科書を軽く読むだけで成績も良かったし……



そういう方ほどこうしたジレンマにおちいっているのかもしれませんね
そもそも本を読んだだけでその内容を記憶として定着できるのは、せいぜい20歳までだといいます。
それ以上になるとだんだん記憶する能力は落ちてきますので、私のような50代ともなればただ本を読むだけではその内容を記憶に残すのは難しくなってきます。
そして記憶に残らないのに読書だけを続けているのは、厳しいことをいえば「本を読んで勉強している」という自己満足であり、単なる時間の無駄でしかありません。
小説やエッセイなどの文芸やエンタメ系の書籍であれば、楽しかったという記憶だけ残っていれば問題はありませんが、それにしてもあなたの周りに「この話が面白かった」と、雄弁とその本の中身を語ることのできる人が1人ぐらいいませんか?



よくそれだけ覚えてるなって人……って、それってマスターじゃん!



確かに私は自分がおもしろいと思った本やドラマの内容を人に話すのが得意です(エヘン!)
では、私を含むそういった類の人がどうしてそれだけ本の内容を詳しく覚えていて話すことができるのでしょう?
それは、「話しているから」に他なりません。
勉強した内容を記憶したいならアウトプットせよ



話してるから覚えられる?



そうです。話すこと自体が記憶するための鍵なんです
本を読むというのは、脳へのインプット作業です。
しかし、それだけで脳が知識を記憶してくれる黄金世代は確実にとうの昔であり、この歳になった我々の脳はそこまで優秀にはできていません。
何度も同じ本を読み返してみても、ただ本を読むだけでは一向に覚えることができず、本を読んだという記憶だけが残ってしまいます。



例えば映画を観に行った時など一緒に行った友人と鑑賞後に熱くストーリーと感想を語り合った映画は、なんとなく細かいストーリーまでよく覚えている、なんて経験はありませんか?
これは、観る・読むというインプット作業と、話すというアウトプット作業を表裏一体で行ったからこそ記憶への定着が行われたということなんです。
つまり、本を読んだ(インプットした)内容を記憶したいと思ったら、話したり書いたりというアウトプットをしなければ記憶としての定着は行われず、なんの勉強にもなりません。
これは脳科学上研究された人間の脳の仕組みであり、どう抗っても仕方ない問題です。
アメリカ国立訓練研究所の研究によれば、ラーニング・ピラミッドという学習方法と平均学習定着率の関係を表した表もあります。


よく本を読む人=知識量の多い人ではなく、あなたがどれだけ本を読んでも知識量がほとんど増えない=まったく勉強になっていないのは、この辺に原因がありそうです。
これでは自己啓発になどならないのは当然ですね。
記憶術最大の秘訣はアウトプットにあり


本を読んでその内容を記憶に定着させようと思ったら、なによりもアウトプットを重視しなければならない。
これは、歳を取れば取るほど重要なことで、50代ともなれば物忘れ自体が激しくなってきますから、なにかを感じたらその場でアウトプット、つまりメモをとるなりといった行動が必要となってきます。
「これを買おう」と思って買い物にでかけても、買い忘れて帰ってくるなんてことは日常茶飯事で、そのためにお買物メモを作ったりして工夫しませんか?
そうした「お買物メモを書く」という行為自体がアウトプット作業です。



これ買おうと思ってでかけて、目につくものを物色していたら肝心のモノ買うの忘れた、なんてしょっちゅうありますわ、私……
メモを取った事柄は案外メモを見返さなくても覚えていた。なんて経験をお持ちの方もいるのではないでしょうか。
「話す」「書く」は記憶定着の基本
私は飲食業を始める前から、バーのカウンターで1人で飲むのが大好きでした。
もちろん時には友人と飲むこともありましたが、基本的には1人でカウンターで飲むのを好んだものです。
そんな時の話し相手は、もっぱら店のマスターやバーテンダーたちで、彼らを相手に夜ごとたわいない話に花を咲かせていました。
- 好きなアニメやドラマの話
- 読んで面白かった本の話
- 人から聞いたちょっといい話
そうしたいろんな話を、グラス片手につらつらと語っていた結果、いつしか私はその店で「小ネタや豆知識の量がすごい」と言われるようになったサケサカ……。



それじゃどこまで行っても小物じゃん!といって笑ったのもいい思い出です
私がそのような小ネタや豆知識といった雑学的な知識量を誇れたのは、まず第1に同年代の友人達よりも遥かに多くの本を読んでいたのは間違いありません。
しかし、それが知識として定着(別の機会でも話すことができる、など)していたのはじ、自分で意識せぬうちに「話す」という行動を繰り返していたからです。
学生時代を思い出してもらえばイメージしやすいかと思いますが、英語の暗記問題に対応するために単語帳を作った人もいるかもしれません。
その単語帳をただめくっているだけでは覚えられないけど、口に出して読み上げれば覚えられる。
あるいは、ノートに書き写すという行為をすれば覚えるのが早い。
そういったことは、まさにインプットとアウトプットの両方が勉強のためには必要だということの証明です。
テキストを読み込むより、練習問題を解いて(答えを書く)みるほうが圧倒的に試験勉強にはなったでしょう。
人間の脳は「話す」や「書く」といったアウトプットをすることによって、インプット(本を読む)した内容を記憶に定着させやすくできています。
逆にいえば、アウトプットを行うことによってその知識を再確認しない限り、覚えておくことは難しいのです。
アウトプットの方法はなんでもいい
アウトプットをしなければ記憶の定着はない、ということはお分かりいただけたと思います。
その具体的な方法といえば、次のようなものが考えられます。
- 読書ノートを作って本の内容をまとめる(本に直接書き込むのも◯)
- SNSで感じたことを発信する
- ブログで読書レビューを行う
- 家族や友人に本の内容をシェアする(話す)
- オンラインサロンなどでシェアする時間を作る
などなど。実際にはどんな形でも構いません。



個人的には酒場の親父相手に要約して話すのがおすすめですが、まぁそうもいかない人もいるでしょう
最近の私の場合ですが、個人的に最近は車を購入したためドライブに出かけることも多く、その際にAmazonオーディブルで書籍を「聴く読書」していることも多いです。
そうするとちょっと気になった話をブログネタなどに覚えておこうとする際、メモを取りたいと思うケースがあります。
しかし、高速道路等を走行中ではすぐに車を路肩に停めるというわけにもいかないため、ボイスレコーダーを購入して胸ポケットに挿入しておくことにしました。
スマホは画面を見て確認しないと操作できませんが、ボイスレコーダーであれば手探りでも操作が可能。
これならば手はハンドルを握ったまま気になる内容を話すだけで、本の要点だけでなく自分が思った内容やブログの文面なども簡単に録音しておくことができるので、非常に重宝しています。
しかし、案外そうして録音しておいたボイスメモを聞き直すことも少なく、「ボイスレコーダーに口に出して録音した」という行為(アウトプット)を行ったことで、自宅に到着してブログに書くまでちゃんと覚えていたりするものです。
これも記憶定着のためにはアウトプットを行ったほうがいいという一例で、アウトプットの方法自体は人によって何だって構わないと思います。
私は昔から「書く」ことよりも「話す」ことのほうが得意だったのもあり、リアルタイムで伝えられる話すアウトプットを好んできました。
とはいえ、ライターを始めるようになり書くアウトプットの機会も増えましたが、仕事として書いた記事の内容を、他の知識よりもきちんと覚えているのはまさにアウトプットを同時に行ったからです。



ただ単にリサーチしただけの内容であれば、右から左に忘れていったかもしれません
ご自身のライフスタイルにあった方法を模索して、どうぞアウトプットの量を増やしていってください。


まとめ
本を読んで勉強した気になっても、実はなにも記憶に残っていないのはアウトプットをしていないからだというお話をしてきました。
一般にインプットとアウトプットの比率は3:7が黄金比率と言われています。
つまり、インプットよりも遥かにアウトプットの量のほうが大切だということです。
この傾向は、特に年齢を重ねれば重ねるほど顕著になるでしょう。
だんだん忘れっぽくなる年齢では、メモを取ったりすることが欠かせないように、記憶の定着にはアウトプットを多用しない限り、いつまで経っても自己満足で無駄な時間を過ごすことになってしまいます。
ぜひともアウトプットの大切さを再認識して、知識豊かなWebライターとして自己研鑽に努めてください。
なお、この記事の執筆にあたっては、樺沢紫苑氏の著書「アウトプット大全」(サンクチュアリ出版)の内容に大いに感銘を受け、参考とさせていただきました。
もちろん直接の面識などなにもありませんが、この場を借りて深くお礼を申し上げます。
Webライターに限らずあらゆる立場の人にとっても参考になる、学んだ結果を自身のために本当に役立たせるアウトプットのやり方について、実に詳しく解説している本です。
この記事を読んでさらにアウトプットの方法について気になった方は、ぜひご一読することをおすすめします。
こちらの本はAmazonの「聴く」読書【Audible(オーディブル)】でも出版されています。
効果的に「ながら」読書ができる【Audible(オーディブル)】は、忙しいサラリーマンや主婦の副業ライター、私のような車での移動時間をうまく使いたいライターにもおすすめの勉強方法です。
\今なら30日間無料お試し中/