最近ライターとして受ける案件が多岐にわたるようになり、クライアントとの相談の上ディレクターとして記事を他のWebライターさんに外注することも多くなってきました。
そんな中、先日クラウドソーシングサイトでとある案件を募集することに。

なに?募集するぐらいならオレ使ってよ!



いやまぁ、今回は特殊案件だったので・・・
発注者の立場でライターさんの応募文を見ると「これはちょっとな・・・」という提案文の傾向が見えてきました。
- クラウドソーシングで応募してもなかなか受からない
- うまい提案文の書き方が分からない
こんなお悩みをお持ちの方は多く、実際に私もよく相談されたりするのがこの手の悩みだったりもしますので、今回は「ココがダメだよ提案文」的な観点から、3つの事例をご紹介しようと思います。
クラウドソーシングで継続的な案件受注にこぎつけたい方は、ぜひともこの記事を読んでご自身の提案文を見直してみてください。





解説はWebライター兼ディレクターのサケサカです


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残念な提案文3つのあるある


それでは、実際に私が遭遇した提案文に加えて、他のディレクターさんから聞いた話なども交えて、残念な提案文のあるあるネタを3つご紹介します。
さらにそうなった原因と解決策も合わせて解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。
- 情報の羅列をしただけの提案文
- 要求した情報が書かれていない
- ペンネームとアイコンがアニメキャラ
情報の羅列をしただけの提案文
まず最初は「情報の羅列をしただけの提案文」です。
こちらの提案文を見て、あなたはどう思いますか?



ちょっと寂しく見えるかな?



そうですね。必要な情報は書いてありますが、逆にそれしか書いていないので、ライターさんの「人間」が見えてきません
得意なジャンルと実績の提示もしてありますし、連絡について注意事項なども書いてあり、一見何の問題もなさそうな提案文ではありますが、逆に言えばそれだけしか書いていないともいえますね。
原因:履歴書と同等に考えている
おそらくこういった提案文は、クラウドソーシングの機能を使ってあらかじめ作っておいたテンプレートを、そのまま名前の部分だけ書き換えて使っているのではないでしょうか。
これが応募する際の履歴書と考えれば、これはこれで必要十分な情報があるとも考えられますが、提案文は履歴書とは違います。



というか、履歴書を送る場合でも志望動機や自己アピールなどを別に添えたりしませんか?
クラウドソーシングでの仕事のマッチングは、原則的にこの提案文がすべてです。
そこに志望動機や自己アピールなどが書いていなければ、クライアントはただ単にあなたのデータしか知ることができません。
たった1本だけの付き合いになるかもしれませんが、クライアントの立場としても同じ力量に思える提案文(および添付の実績記事)だったとしたら、より「この人ならいい仕事をしてくれそう」と感じられる材料が多いほうが良いと思いませんか?
解決策:相手の目線で考える
これを解決するためには相手の目線で提案文を考えることが重要です。
「このライターならいい記事を書いてくれるだろうか?いい仕事をしてくれるだろうか?」といったことを、クライアントが想像できる提案文を書かなければなりません。
それには、まずなにより相手にとってのメリットを書くこと。
- あなたがクライアントに提供できる価値
- あなたを雇えばクライアントが得られる価値
- ぜひその案件をやりたいという前向きな意思
こうしたことをしっかりと記載してあれば、クライアントとしてはあなたを選ぶ指標としやすいことは容易に想像がつくでしょう。
「あなた」というライターをクライアントさんに向けて、強力に売り込むセールスレター。
それが提案文の持つ役割です。
相手の目線に立って、どんなことを求めているのかを想像することが、案件ゲットへの近道となります。


要求した情報が書かれていない
自己紹介や実績紹介に加え、案件にかける想いも書かれてあり、心に訴える提案文。
であったとしても、肝心なことが書かれていない提案文というのは、実はたくさんあります。
例えば、募集文に「◯◯についての経歴、知識レベルを書いてください」と記載してあった場合、どれだけ素晴らしい熱のこもった提案文を書いたとしても、相手が求める情報が書かれていなければその時点で失格です。
原因:独りよがりな要望だけが先に立っている
こうしたライターさんの多くは、その案件を受けたいという想いばかりが先走り、募集文の隅々までを読んでいない(読んだ気になっている)のだと思います。
わざわざクライアントから「これこれについて教えてください」と連絡をしてもらえればラッキーですが、それは相手の時間を奪うことともなりますし、大抵の場合はそんなことはせず落選するのが当たり前です。



自分の想いばかりを盲目に伝えるだけで相手のことを考えなければ、何だってうまくいかないですよね?
例え素晴らしい経歴を持ち、どれだけ目を引く提案文が書けたとしても、そんなケアレスミスをするライターを喜んで雇おうとするクライアントはどれだけいるでしょう?
何十件もの提案文を精査して雇うライターを選ぶクライアントにとって、そうした「余計な手間」をかけさせるライターをあえて選ぶほどの暇はないのです。
解決策:募集文をちゃんと読む
これを解決する・・・というか予防するには、募集文の隅々までをちゃんと注意深く読むしかありません。
提案文とはあなたがクライアントに対して最初に提出する文章です。
提案文だからといって基本的なケアレスミスを許容していては、実際の記事もそうしたミスの多い記事しか書けないのではと思われても仕方ありませんね。
ペンネームとアイコンがアニメキャラ
最後の項目に関しては、正直賛否両論があるかもしれません。
そしてそれは、私が50代という年齢だからこそ違和感を感じるだけかもしれないとも思います。
しかし、プロフィールのアイコンとライターネームがアニメのキャラクターそのままというのは、正直どうなんでしょう?
原因:TPOが間違っている
これの原因は、そのライターさんにとってクラウドソーシングという場や、ライターという職業自体を趣味の延長であったり、「副業だから」というような甘えがあるからではないでしょうか?
本名顔出しで仕事をしなければいけないわけではありませんし、アニメキャラのアイコンを使うなともいいません。



私も「サケサカ」なんてライターネームで仕事してますしね(本名でもやっていますが)
しかし、仮にもル◯ィや抜◯斎なんてライターネームでアイコンもそのままキャラ画像というライターさんを、ビジネス系の案件を取り扱っているクライアントが率先して採用するでしょうか?
そうしたプロフィールは、SNSやプライベートな集まりにおいてのみ使用するほうが良いと思います。
もっとも、アニメの感想やゲーム系など、エンタメ専門のライターとして活動するのであれば、さほど不自然では無いのかもしれませんね。
解決策:ちゃんとしたビジネスだと意識する
フリーランスであろうと副業であろうと、Webライターとして少しでもお金を受け取る以上、あなたはプロのライターです。
企業に所属したり、役所に届け出を出していなかったとしても、それは個人事業主として仕事をしているようなものです。
案件ごとのTPOも考え合わせて、自身のライターネームが少々ふさわしくないなと思われるのであれば、合わせて本名も名乗るなどの配慮をしたほうがいいでしょう。
クラウドソーシングでも業務委託契約や秘密保持契約(NDA)を結ぶことはありますし、ネット上にさらさないレベルでクライアントに対しては本名を伝える覚悟はしておくべきです。
どんなに些細な案件でも「これはビジネスだ」ということを、しっかりと肝に銘じておきましょう。



この先直接契約などもしていきたいと考えるのであれば、本名の開示は必須です
この件に関しては、逆の立場になって考えてもらうと分かりやすいかと思います。
アニメキャラのアイコンで、名前もそのままで掲載されたクライアントの募集する、マジメなビジネス系案件とかって信頼できそうですか?





「AIをテーマにした○型ロボットの製作」とかがテーマならありかもですがwww
まとめ
どれだけ提案文を送っても、一向に採用されない。
そんなふうに悩むライターさんは、この記事の内容に心当たりが無いか、今一度振り返ってみてください。
ここで書かれたようなことをしてしまっているライターさんは、採用への道を大きく遠ざけているかもしれません。
逆にいえば採用へと近づく提案文とは次のようなものといえます。
クライアントが求める情報とともに、必要な情報が過不足無く書かれてあり、案件にかける想いとクライアントにとってのメリットを提示した、TPOに合ったテイストの文章。
こうした点に気をつけて、ぜひとも価値あるお仕事をその手にしてください!
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